本当に都会は生活費が高く、田舎は安いのか

島根で生まれ育ち、大学は九州で過ごして、2020年3月から東京の港区で生活する予定。
家族は「東京は生活費が高いから、生活が苦しそう」というが、この意見には幾分もバイアスを含んでいる気がするので、主業の手取りから固定費を控除した可処分所得をベースに試考する。
可処分所得を比較対象にした理由は、単純な生活費(特に固定費)比較では、金銭的状況が判断しにくいと考えたからだ。
以下の東京のケースは、社会人1年目の私自身の資金運用で考える。

東京のケース
可処分所得に関しては、以前書いたこちらの記事を参照頂きたい。
24歳独身男性の家庭内資金運用 - wabisuke0724’s blog
主業の家賃補助を合わせた手取り(控除分除く)は、おおよそ¥295,000(①)
ー以下、固定費
1K 家賃: ¥90,000(②)
通信・光熱費: ¥15,000(③)
可処分所得: ①-(②+③)=¥190,000
島根の場合
例) 山陰合同銀行(東証1部)
以下の募集要項から、おおよそ1年目の手取りは19万円前後(①)と予想できる。
島根での初任給としては、トップの部類に入る。
募集要項 | 山陰合同銀行 Recruiting Site
島根の場合には、車が必需品のため、取得費用と維持費を固定費に含める。
車の取得には、例としてアクアを5年フルローン(金利等合わせて5年で、車体自体へは総額¥2,500,000)で買ったものとして計算する。
なお、東京のケースで交通費を固定費に含めないのと同様に、ガソリン代は固定費に含めない。
ー以下、固定費
1K 家賃: ¥55,000(②)
通信・光熱費: ¥15,000(③)
自動車ローン: ¥41,600(④)
自動車税: ¥2,875(⑤)
重量税: ¥625(⑥)
自賠責: ¥1160(⑦)
任意保険: ¥9,000(⑧)
可処分所得: ①-(②+...+⑧)=¥64,740
まとめ
田舎の場合には、東京に比べて家賃は安いが、車の取得金額と維持費がかなりかかる事が、可処分所得の大幅減の直接的な原因になっている。 車は動産だと思われがちだが、一般的なコンパクトカーは、5年も乗れば、250万で新車を取得したとしても、買取金額は50万までは下がるために、消耗品と考えた方が妥当だ。
ネット通販が普及した現在において、買い物に関しての地位的格差は以前より随分と縮まったが、可処分所得の田舎と都会でのギャップは今後も加速するだろう。